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東北の伝統武術【柳生心眼流兵術】の稽古及び趣味のブログ。
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ゆうべと今朝は寒かった。
コタツの恋しい季節は近いね…。


似たような話は書いているかもしれない。でも書きたくなったそんな話。

今日、某高校の某部活のランニングに遭遇。若い先生が熱血指導していた。しかし部員のほとんどはどんなに叱咤されてもやる気の見られないような態度に見えた。
挙げ句の果てに彼は「やる気のないやつにはもう教えない!」と激昂していた。
指導と指導される側の温度差が明確なのだ。これは道場運営にも同じことが言える。


さて、まず道場とはなんだろう?
稽古をする場所である。そんなのは誰にでも分かる。
では、道場に来る人間は、なぜ稽古をしにくるのだろう?

強くなるため?

それはそうだろう。…でも…それだけか??

健康維持。
美容。
古い文化への憧憬。
なんとなく興味がある。

色々あるだろう。
…そんな理由で道場に来る人間は稽古をしてはいけないのか?

自分は、別に構わないと思う。
しかし、技術の伝承に対して手抜きをしたいわけではない。
個人には個人にしか分からない動機というのがあるものだ。


さてこのへんから本題。


当道場のスタンスとしては、個人の自主性を第一に重んじる。
例えば、やる気のない人間に10の技術を教えても1吸収出来たら良いほうだ。逆にやる気の溢れた人間は10教えたらそれを吸収し、またさらに次の技術を要求してくるだろう。
道場に来る人間は、決して一律ではない。様々な人間が来る。確実に言えるのは、

「全員が最強を第一の目標と目指して来るわけではない」

指導者としては、やるからには全員を強く鍛えたい!という願望は誰しもあるだろう。しかし全体の強化等は幻想に過ぎないと思う。

大事なのは、個人がどのくらい武術を必要としているかの見極め。

健康維持で来ている人に、最強を目指す稽古をビシビシ仕込んでも、すぐ辞めるだろう。個人のキャパシティを越えるのだから当たり前の結果だ。

それならば健康維持ならその目的と度合いに見合った稽古をさせ、自信をつけさせたほうが良い。そうすればもしかしたら健康維持だった目的が、最強ではないにしても「強くなりたい」と願うようになるかもしれない。それがその人には幸せな結果なのではないか。それが人を育てるという事なのではないか。

規律の厳しい道場があるのも事実だ。それも目的があるのだろうから否定するつもりはない。
自分の知っている道場も規律は大変厳しく、会則を紙面に明記し全員に配っていた。
内容は稽古を休む時は必ず事前に連絡~…等といった当たり前の事。しかし罰則もあった。
破った場合は指導を拒否し、一週分、稽古に参加を許さず見学のみ…等。
結果、些細な違反であっても罰則があるために、それがきっかけでそのまま来なくなるという「淘汰」が起きた。

常識を重んじ、指導や技術にプライドを持つのは良いのだが、この淘汰を自分は不思議に思っていた。

別に、連絡しなくてもいいじゃないか。来たければ来ればいい。面倒なら来なければいい。遅刻しようがそれも遅刻する都合や何かが本人の中であったからだろう?30分しか出来ないなら30分やって帰ればいい。
幸い一度もそういう事はないが、オレは仮に誰も来ない日があったとしても一人で稽古する。怒りはしない。怒る理由も思いつかない。

そんなの個人の自由だろ?
武術って他に強要されてやるものか?

規律を厳しくして縛る理由もあるんだろう。だって社会に出ればそういう時間に遅れないとかは常識だしね。だから、規律の厳しい道場はそれでもいい。

でもウチの道場にはそんな規律はいらないや。

みんな、大小の差はあれど、最大限の熱意で来てくれているのが分かるから。

強要されない、自主性に完全に任された道場に毎週通うってのは一番突き放していて、規律があるより厳しいと思う。
規律が無いと、自分で自分を律するしかないからね。

だからウチのスタンスは今はこれでいい。

「個の必要とする技術を、好きな時に、好きなだけ」

これが昔から変わらない斎田スタイル。遠山先生も同じ考えだ。

自分も、昔は仙台から鹿島台に電車で通ってたわけですが、定刻の電車に乗ると、別に連絡なんてしなくても不思議と兄弟子が毎週車で来てくれてるわけですよ。来るのを毎週信じてくれてるわけですよ。そりゃ嬉しくて通うよね。稽古楽しいし休みたくなかった。我ながら熱意の溢れに溢れすぎた時期。お金は全て武術、女の子ともロクに遊ばないで武術。
いや、本当に「育ててもらいました」。

自分も同じことがしたいわけです。みんなを目に見えてグイグイ引っ張りたいわけじゃない。
ただ、気付かれないようにそっと背中を押してあげたい。
加速がついたら気付かれないようにもっと早く押してあげたい。
そして押していた手を気付かれないように離してあげたい。
いつかみんなが武術で幸せになれるように。
趣味で来るなら趣味でいい。本気でやりたいなら本気で来い!
必要なものを必要な分だけあげよう。欲しいものがあれば言ってくれ。

みんな一緒に悩もう。
みんな一緒に笑おう。
みんな一緒に幸せになろう。

武術は日本人が生み出した最高の文化と信じてやまない。
なぜなら、オレは今素晴らしい仲間に囲まれて本当に幸せだから。





今日の一言
現代の古武の良いところはね、「道と術の内在」だと思うよ。わかる人だけわかってね(笑)

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プロフィール
HN:
松本一史義次
性別:
男性
趣味:
映画・ライブ・読書・釣り・ドライブ・食道楽・ゲーム
自己紹介:
手乗り文鳥とあらゆる娯楽を愛す。
生涯一武道家、生涯一修行者を目指す。
武術はとりわけ柔術と棒術好き。
これからの武術は各流派各団体の連携も大事。認め合い学びあう姿勢はあらゆる場面で必要である。

相方と楽しむ桜の宴が春の楽しみ。
雀踊りや七夕の勾当台公園野外ライブが夏の楽しみ。
仙台ジャズフェスが秋の楽しみ。
牡鹿や石巻にハゼ、アイナメ、カレイ釣りに行くのが冬の楽しみ。

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