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東北の伝統武術【柳生心眼流兵術】の稽古及び趣味のブログ。
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1/20の日曜日、遠山国男先生の自宅道場において、各免許の伝授式がしめやかに行われました。今回は切紙伝授二名、目録伝授一名、指南免状一名、そして私は免許皆伝巻を伝授頂きました。
遠山先生曰く、本来は4~5月の伝授予定でしたが、私の個人的事情により少しだけ式を早めて頂くことになりました。
もちろん仙台には泉区の新道場開設準備もありますし、まだまだ稽古したいのでフツーに通います。修練に終わり無し!です。


振り返れば、心眼流を稽古する事10年、決して楽しいことばかりではありませんでした。
大きな何かを得ようとすれば当然大きな何かが必要です。とびきり凄い才能に恵まれたわけでもない自分には辛く険しいことの多い道のりでした。
動きの理解に時間がかかり、悔しさで朝まで眠れないこともありました。稽古への取り組みの甘さを指摘され、夜中まで叱咤されたこともあります。稽古中の不注意から怪我をして、会社に迷惑をかけたこともあります。当時付き合っていた子には稽古に時間を割きすぎて、道場に出かける度によく泣かれました。改めて振り返れば、辛いこと、かっこわるいことばかりでした。入門して数年間は、華やかな時間のなんと少なかったことか。

それでも続けられたのは、やはりどんな状況に於いても「武術が好きで、楽しかったから」です。

いつからか、辛さを辛さと思わなくなりました。
言葉だけの例えでなく、本当に血と汗と涙を流して流して流して…気がついたら先輩たちしか出来ないと思っていた技が拙いながらも出来はじめて…武術が自分の体の中に存在しているのを実感した時に、辛さを得るのが楽しいことに思えました。

10年とは、短い時間ではありません。しかし、武術的に見れば、これはまだまだ「ひよこ」レベルです。
よく免許皆伝を武術のゴールに思われる方もおりますが、自分のイメージでは少し違います。…自分は今、ようやくスタートラインに立てた……そんなイメージ、そんな心境です。


…伝授の後に、遠山先生と歩きながら話をしました。自分が「今まで本当にありがとうございました」と御礼を言いました。そしたら、

「お前には教えるものは全部教えた。あとはやるくせやって、これが心眼流なんだ!って胸を張って教えていけ。技に終わりなんてねえんだから、これからが勝負だぞ。」

そう言われました。
心眼流の皆伝巻にも代々の継承者によるこうした内容の記述があります。


「お前には全部教えたのだから、後は自分で工夫せよ」


上記はもちろん意訳ですが、これが全てであり、これが真実なのではないでしょうか。
免許皆伝を取ったからと言って突然無敵になれるわけではありません。
むしろそこから、真の流派の探求が始まるのです。

自分はこれから終わることのない探求を続けていきたいと思います。
そして先人の残した技と魂を必ず後世に残していきたい。
無駄な争いを避け、決して奢らず、常に謙虚に、人と仲良く。

この素晴らしき日本の伝統武術を400年の長きに渡り、命をかけて伝えてきてくれた歴代の相伝者に多大なる感謝。

そして、今まで自分に関わり出会った「全ての人達」にさらに多大なる感謝。

次に、こんな腕も徳も無い自分をいつでも笑顔で支え続けてくれた我が師匠をはじめとした道場の仲間達にさらにさらに多大なる感謝。
みんなの熱意や友情にはいつもどれだけ救われたことか。「全員」です。道場の「全員」に深く感謝の念と御礼を申しあげます。みんながいなければ皆伝なんて絶対に無理だったと断言しますよ(笑)


…最後に、我が親愛なる兄弟子へ。連絡とりにくいみたいだからここに書きましょうか。

自分をここまで面倒見て下さって本当にありがとうございました。兄弟子と修行して過ごしたあの数年間の思い出は、道場の生徒や、共に鹿島台へ通ったメンツとは今も語り草です。宝物ですよ。本当に楽しかった。
厳しくされた思い出も多かったけど、優しく気遣ってくれた思い出はもっと多かった。武術家として、人間として、僕は貴方になりたくて、貴方の影を追い、貴方を越そうと目指してきました。
稽古しても稽古しても、兄ィは毎回自分の手に追えない技術を垣間見せてくれるから、最近どうにも差が縮まらないような気もしてきたけれども…それでも兄ィは遠山先生と並ぶ一番の目標であることに変わりはありません。

お陰であのヘタレもついに一段落つけることが出来たっすよ。やっぱり兄ィよりかは相当時間かかっちゃったけど…まあそれはいつものことと言うことで…ね(笑)
お弟子さん、大事にして下さいね。んで、よろしく伝えて下さい。
「才能なんかなくたってな、あの馬鹿野郎みたいにしつこくやってりゃおめえらだってあの程度にはすぐなれんだぞ?」
そう、いつもの調子で笑い飛ばして下さい(笑)
次に会えるのはいつかわかりませんが…まあ仙台に来るときはいつでも声かけて下さいよ。今度こそ真の「仙台最強」の美味いメシ屋連れてって食わせますからね(笑)

オレぁ兄ィの子分になれて良かったよ。オレの親分は日本一だ!!!

じゃあどうか、お元気で。




さて、スタートラインに立ったはいいが、なにか寂しいものですね。別に誰かと永久の別れというわけではないのにね。
明日の稽古はスタートライン。
いつも通りに進むだろうが、いつもより心に静かな炎を燃やしていたい。



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無題
自分が一番最初にコメントを書いていいか悩みましたが書きます。
メールでも書きましたが、おめでとうございます。
そしていろいろありがとうございました。
今後もいろいろな意味でよろしくお願いします。

>「お前には全部教えたのだから、後は自分で工夫せよ」
この言葉は、超有名な某流派空手の師範も言ってました。
上にいったら自分で道を切り開いていかなくてはならないといってました。

私の場合、最初は仙台に行く予定もなければ心眼流をやるということもなかった人間でした。
しかし、仙台での一番の収穫はやはり心眼流に出会えたことと、松本さんと出会えたことでした。
本業より充実していました!
そちらに行く機会がありましたらばまたよろしくお願いします。
2008/01/26(Sat)10:12:33 edit
無題
ありがとう。
これからもよろしく。
良かったと思える出会い。

…全て同感ですよ(^^)

キミは本来隣の道場で稽古してただけだもんね(笑)
ある意味運命だと思います!
これからも一緒に盛り立てて参りましょう(^^)
管理人 2008/01/26(Sat)10:52:06 edit
無題
漫喫からですがオメデトウ御座います。
私は二十年かかりました。
貴方の方が早いと言うことで(笑)

俺の教え方厳しかったかな?
貴方には、私なりの規準を教えたつもりですが。
最初にレベルの高いものを見ておけば目標が高くなり、迷いが無く稽古に取組めるわけです。

あとね、私を目標にしてはいけません(笑)
前科は無いですが、府中警察署から電話がかかってくると凹みます。
こんな人を目標にしないようにね。
廣瀬 2008/02/10(Sun)00:48:14 edit
無題
漫喫からでもありがとうございます(笑)
廣瀬兄、早くない早くない!!不器用なんでまだまだですよ。

ぶっちゃけ厳しい時ありましたよ(笑)
でも、ブログにも書きましたが優しくされた記憶のほうが多いです。兄ィは冷たいこと言いつつちゃんと気を使ってくれましたからね。「ガリガリミサイル」とか訳のわからない話題でまた盛り上がりたいものです(笑)
レベルが高すぎて辞めていく人もいましたが、自分にはそれがあっていた気がします。迷いは無いです。

府中警察署の話は是非直接詳しく聞きたいですが、とりあえずそれでも目標には変わりありません(笑)
管理人 2008/02/11(Mon)01:40:51 edit
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松本一史義次
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映画・ライブ・読書・釣り・ドライブ・食道楽・ゲーム
自己紹介:
手乗り文鳥とあらゆる娯楽を愛す。
生涯一武道家、生涯一修行者を目指す。
武術はとりわけ柔術と棒術好き。
これからの武術は各流派各団体の連携も大事。認め合い学びあう姿勢はあらゆる場面で必要である。

相方と楽しむ桜の宴が春の楽しみ。
雀踊りや七夕の勾当台公園野外ライブが夏の楽しみ。
仙台ジャズフェスが秋の楽しみ。
牡鹿や石巻にハゼ、アイナメ、カレイ釣りに行くのが冬の楽しみ。

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